旧暦カフェ「端午」(2019年6月5日(水)に東京・南青山 折形デザイン研究所 で開催)に参加した斎藤です。
先日はとても充実した時間を過ごさせてもらいました。
すごく遅くなってしまったのですが
感想と、旧暦の端午の日に北京に行ったので
参考までに写真をお送りします。
<北京の端午>
私の旦那さんが北京生まれなのですが
里帰りで行きました。
北京のご親戚の方やお店などで
その日は至る所でチマキを出してもらいました。
周りでは菖蒲湯とかヨモギ人形とかの行事はなく、
チマキを食べ、TVではドラゴンボードレースの模様が流れてました。
中国ではどんな由来なの?と聞いた所
『屈原投江』という故事が由来で
春秋時代の詩人 屈 原さんをお弔いする日。
皇帝への進言のために入水した屈原さん
民衆は彼をとても慕っていたので、
魚に食べられないように
代わりにチマキを投げ込んだことが由来だよ
と教えてもらいました。
日本だとあまり聞きませんがメジャーな話みたいですね
<北京の粽>
中身はいろんな種類があるみたいですが
もち米で棗(ナツメ)か餡子が入ってるのが一般的でした。
気になる葉っぱは苇 (=葦?)と言ってました。
形はみんな三角形でした。
食べる前ですが汚くてすみません↓
おまけ 謎の粽本(メモ)が売ってました。
<感想>
旧暦カフェでは蒸し暑い時に
植物の力を借りて、清々しい気持ちになりました。
昔の人が作った生きていく知恵みたいなものが
続いている行事から知ることができて
ますます旧暦と行事に魅力を感じました。
また中国では季節的なものや穢れを払うとか
そういった認識がなかったのも意外でした。
日本に伝わった時にそういう視点を足したのか、
何かと合体したのか、中国からはなくなったのか。
歴史を感じて面白いなと思いました。
長くなりましたが以上です。
また旧暦カフェぜひ参加したいです。
どうもありがとうございました。
斎藤さま
こんにちは。
旧暦カフェでお会いした下中菜穂です。
折形デザイン研究所さんから齋藤さんの北京端午レポート転送していただき、興味深く拝見。
ちゃんと調べてくださったのですね。ありがとうございました。
やっぱり屈原の故事なんだなあ。
そして、、葦の葉なんだ!
幅広の笹の葉は山の上や少し寒い地方のものなのですが、葦なら水辺なら広く生えてますからね。いろいろ発見がありました。
私の方はその後、書物『中国の生命の樹』(ジン・ジーリン著)の中で「蓬の狗」の写真を見つけました。(犬というより、ネッシーみたい!?貴州省のミャオ族のものです)
書物『中国の生命の樹』(ジン・ジーリン著)より図版12-15
中国と日本の「似ていて違う」ことは本当に興味深く、相互理解のためにももう少し深掘りしたいところです。
特に暦や行事にについては、わかっているようでわかっていない気がします。
『北京風俗大全』(平凡社)という本が1940年代の北京の暮らしを書いていて面白く、研究の参考にしているのですが、ご主人が北京生まれとのこと、いろいろ伺ってみたいです。
調べるほどに「問い」が深まりますが、そこが面白いところですね。
是非またご一緒できればと思います。
まずはお礼まで。
ワークショップで広がった好奇心は、参加者の皆さんの各々の暮らしの中での自由研究へと続いているんですね。
斎藤さま、北京の粽の様子や興味深いお話をありがとうございます。
メールをご転送くださった折形デザイン研究所の皆さまも、ありがとうございました。
旧暦カフェ・ワークショップは、この夏も7月には折形デザイン研究所にて「夏越」、8月にはエクスプランテの期間限定スペース 本と工房の家 にて「七夕」テーマに開催してまいります。
・旧暦カフェ・ワークショップ 第12回「夏越」 東京・南青山 折形デザイン研究所 2019年7月28日(日)
・旧暦カフェ・ワークショップ 第13回「七夕」 東京大田区 本と工房の家 2019年8月12日(祝・月)