更新 見る人も参加しながら移りかわる展示:もんきり展示の記録

2021/4/21更新:
展示の撤収の様子を更新しました。

2021/4/2更新:
おかげさまで好評につき2021年4月18日(日)までもんきりの展示を延長。
また2021年4月1日(木)〜4日(日)は期間限定で
春休みものづくりテーブル ~桜の紋切り~ もアンコール開催中です。
https://www.minato-rekishi.com/lectures/sakura-monkiri.html
https://www.minato-rekishi.com/lectures/monkiri-exh.html


「だれでもものづくりテーブル ~紋切り遊び~」と、「みんなで紋切り」ワークショップ

2021年1月23日(土)~3月20日(土・祝)の土・日・祝日、午前10時から午後4時まで、東京・港区立郷土歴史館4階ギャラリーに出現した、どなたでも無料でものづくりを楽しめる「だれでもものづくりテーブル ~紋切り遊び~」コーナー。
季節を感じる文様をモチーフにした江戸時代の切り紙あそび「もんきり」を体験していただけるだけでなく、みなさんがつくったもんきりは会場の展示に加わっていきます。

およそ1か月の展示期間の間にも、少しずつ進んでいく季節。
会場に立ち寄って下さった皆さん一人一人が作った切り紙が展示に加わっていくにつれ、冬の終わりから春へ、雪から花へと、まるでコートを脱いでマフラーや手袋を外しゆっくりと軽やかに衣替えしていくように、会場もその姿を変えていきました。
日本に伝わってきた「かたち」を通して、移ろう季節を体感していく空間が生まれました。

下記は、その記録です。

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2021.1.23 – 3.21 港区立郷土歴史館にて

エクスプランテ


2021/1/22の様子
「だれでもものづくりテーブル ~紋切り遊び~」
港区立郷土歴史館で、2021/1/23より参加型のもんきりの展示が始まります。
少しづつ皆さんが切ったもんきりを展示に加えて冬から春へ移ろう季節を展示します。
https://www.minato-rekishi.com/lectures/daredemo-monkiri.html
(※現在イベントは終了しています。開催概要についてくわしくは上記イベントリンクをご覧ください)
よかったらお立ち寄りください。あなたの切ったモンキリが春を呼びます。変化する風景をお楽しみください

しもなか
2021/2/01の様子
「次の季節の準備中」
港区の展示は少しづつ季節が移っていきます。そのための準備をしています。
なんだか、立春を前に春の準備をする小人(妖精?)のような気分。
「梅一輪、一輪ほどの暖かさ」の気持ちが皆さんに届くといいな。

しもなか
2021/2/06の様子
「文様あそびが止まらない」
春らしい一日。雪から梅へ。展示替えをしてきました。
緑の葉っぱもたくさん登場して、すっかり明るい部屋になりました。

双子の少年(8さい)の文様あそびが止まりません。
南天車を皮切りにどんどん切って、キリカスも並べて、、オリジナルも切って、、、
組み合わせも自由自在。
窓から差し込む日の光にかざしたら、本当に生き生きと生命が宿ったようでした。

しもなか
2021/2/18の様子
「春の小人(展示替えの準備)」

おはようございます。
本日は雨水、「土脉潤起 (つちのしょううるおいおこる)」ですね。
日本列島一部ではまだ吹雪だというのが信じられないですが、
確実に足元の地面で何かが動き出している気配を感じます。
今週土曜日には郷土歴史館で花咲婆さんです。
地面の下で、小人が桜の花を準備しています。
春の言葉も書き足しました。

しもなか
2021/2/20の様子
「桜へ展示替え」

本日桜へ展示替えに行ってきました。
陽気もよく、お客さんも途切れることなく、
気持ちは春へと向かいます。

帰り道に公園で、河津桜(たぶん)が咲いていました。
庭園美術館の前の植え込みでは沈丁花が満開。よい香りに包まれていました。

しもなか

展示の翌日2021/3/21(日)には、もんきりワークショップ「みんなでもんきり」を開催。
ワークショップでは、江戸時代に楽しまれた切り紙「もんきり遊び」を通して移ろう季節の「かたち」について学びながら、ワークショップ参加者だけでなく、期間中展示会場にいらした皆さんが残していった紋切りの切り紙と、その紋切り体験の机に立ち寄って下さった様々な人々の気配と共に、大きな共作とも言えるインスタレーションを楽しみました。

2021/3/21の様子
もんきりワークショップ「みんなでもんきり」

港区立郷土歴史館のワークショップ
春の嵐の中で行われましたが、
古い建物の素敵なエントランスにみなさんの作品の花が咲きました。

建物の写真を撮るのを楽しみにして来られる方もいることもあり、
エントランスの展示はワークショップの時の限定。
今日は別の部屋に改めて展示をしてきました。
窓の外のソメイヨシノも3分咲き。
帰り道、すみれも発見!春がどんどん解けていきます。

しもなか

だれでもものづくりテーブル ~紋切り遊び~ 体験コーナー概要記録
https://www.minato-rekishi.com/lectures/minnade-monkiri.html
開催日時:2021年1月23日(土)~3月20日(土・祝)の土・日・祝日、午前10時~午後4時
※2021年4月1日(木)〜4日(日)は期間限定で 春休みものづくりテーブル ~桜の紋切り~ もアンコール開催。2021年3月22日(月)~4月18日(日)まで展示会期延長
場所:東京・港区立郷土歴史館
https://www.minato-rekishi.com/

もんきりワークショップ「みんなで紋切り」概要記録
開催日時:2021年3月21日(日)午後1時30分~3時30分
講師:下中 菜穂(造形作家、もんきり研究家)

展示の撤収作業を終えて

3ヶ月という長い時間をかけて、育ってきた港区立郷土歴史館の展示。
雪景色から始まり、梅の花を数え、桜吹雪が舞い、若葉の季節。
建物の周りの景色もすっかり変わりました。
モクモクとと沸き立つ入道雲のようなクスノキの大木の若葉は、
圧倒されるような生命力です。

今日、展示の撤収をしてきました。

スタッフの皆さんから、「名残惜しいですね」「またやってください」
と嬉しいお声がかかりました。涙。
多くの人のてで育てられた展示でした。
皆さん本当にありがとうございました!

しもなか


このコロナ禍ではむつかしい「たくさんの人と一緒に何かを作り上げる」場を
なんとか無理せず生み出せないかと試行錯誤してきた展示とワークショップ。
皆さまのご協力のおかげで、無事終了することができました。

ご参加のみなさま、そして港区立郷土歴史館のみなさま、
共に季節をめぐるお時間をありがとうございました。