読者の皆さまからのお便り:雪の里情報館『雪の探究シリーズⅡ 「雪の会」の足跡をたどる』佐藤さまより

読者の佐藤さまより、雪にまつわる展示にもんきり体験コーナーを設けたいとのご相談*をいただきました。

*小社書籍に掲載の切り紙や紋切りなどの図案を個人使用以外での利用をご検討の際は、都度事前に小社エクスプランテまでご相談いただいております。

展示が開催され、手紙や写真を送っていただきましたのでご紹介いたします。

山形県新庄市にある「雪の里情報館」にて開催中の展示「雪の探求シリーズII「雪の会」の足跡をたどる 〜雪調初代館長 山口弘道氏の取り組み〜」に体験コーナーがあります。


佐藤さまより:

「雪の会」とは昭和初期から戦後にかけて山形県新庄市にあった「農林省 積雪地方農村健在調査所」という研究機関が立ち上げた研究会で、最初は少人数でスタートしましたが、その後、様々な分野の学者にも入っていただき活動は活発化していきました。
「雪の会」は昭和30年からは「日本雪氷学会」となりました。
「雪の会」は昭和11年から13年まで17回開催され、その記録が「雪の里情報館」に保存されています。今回の展示では、その記録の一部を初公開しております。

佐藤さまは長年雪の結晶を顕微鏡にて観察されてきたそうで、その写真の一部も展示されております。

雪の結晶といえば江戸時代末に大流行した「大炊模様」が忘れることが出来ません。
紙を折って型紙の通りに切り抜いて紋切り遊びをする体験を今回の展示で取り入れることにしました。
夏休み中の体験として大変好評です。

※「大炊模様」:古河藩主の土居利位が顕微鏡で観察した雪の結晶をまとめた本「雪華図説」が話題になって流行しました。利位が「大炊頭」という役職についていたので「大炊模様」とも呼ばれました。


とても興味深い展示ですので、ぜひお立ち寄りください。
情報館のホームページを見ますと雪とともに暮らしてきた地域の歴史や挑戦の軌跡を感じました。
民芸運動がなぜ東北で盛んであったのかは雪と関連が深かったと知り、勉強になりました。

雪の里情報館
http://yukinosato.jp/

【展示情報】
ギャラリー展『雪の探究シリーズII 「雪の会」の足跡をたどる』
〜雪調初代館長 山口弘道氏の取り組み〜

会期:令和4年8月3日(水)~ 令和4年9月25日(日)
※最終日は15時までの展示となります。
入館料:無料
雪の里情報館 1階 雪国ギャラリー 9:00~17:00 休館:毎週月曜日
(最終入館時間は16:45まで)


読者の皆さまからいただいたもんきりを楽しんでいらっしゃる様子や声をお届けしている、「読者の皆さまからのお便り」。
今回はもんきりの型紙を展示で使いたい、とご相談いただいたお便りのなかからのご紹介でした。

未だに残暑が続いております、みなさまどうぞご自愛ください。