伝承行事展示 『旧暦で行事をやってみる ~ コト八日 ~』下中菜穂 渋谷区・景丘の家 2023年2月26日

来る 2023年2月26日(土)より、東京・渋谷区の景丘の家で展示を行います。

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みなさんは、「旧暦(きゅうれき)」という言葉を知っていますか?

実は150年ほど前の江戸時代までは、今私たちが使っているカレンダー(新暦)とは違う暦(こよみ)が使われていました。これを「旧暦」と呼びます。この暦は月の満ち欠けに合わせて、新月が1日、満月が15日となるように工夫されていました。
人々の暮らしや行事は、長い間この暦に合わせて組み立てられてきました。

明治になって突然、これを太陽の動きにあわせた暦に変えることになりました。
なんと、その年は約1ヶ月も早くお正月が来てしまったのです。当時の人々はさぞびっくりしたでしょうね。それ以来、季節に合わせて行ってきた行事を本来とは違う日にやることになったのです。その混乱ぶりはどれほどだったか想像してみてください。
この出来事によって、意味がよくわからなくなってしまった行事もたくさんあります。
改めて旧暦に合わせて「やってみる」ことで、本当の行事の姿を探ってみましょう。

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12月8日と2月8日。
この二日のことを「コト八日」といいます。
この日には様々な不思議な風習が各地で行われてきました。
多くの場所で行われてきたのが、高い竹竿を立てて、そこにカゴを掲げるというもの。
なぜ、そんなことをするの?
その答えは地方によっていろいろです。
ダイマナコ(大眼)とか、メヒトツコゾウ(目一つ小僧)、ミカワリバアサンとかがこの夜やってくるので、
たくさんの網「目」がある、カゴを掲げて追い払うのだというところ。
カゴを立てるコトの他にも、尖った柊の葉などを添えるところ。
ぼた餅やとろろを食べたり、ニンニクや唐辛子を飾るところ。
子供たちがサザエの殻を引っ張って歩いたり、
鉦や太鼓を叩きながら「コトの神」を村外れまで連れて行って捨ててくるところ。

実にさまざまですが、この夜「何か」がやってくると考えられているのは同じです。
はたしてこの夜やってくるのは、妖怪なのか?それとも神様?

目の多いカゴをを高く掲げるのは、カゴを太陽とその光に見立て、
弱まった冬の太陽の力の復活を願ったものだという説もあります。
なるほど、冬至の前後そして、もうすぐ春!のころに行われる行事ですものね。

みなさんも一緒に考えてみませんか。

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開催概要:伝承行事展示『旧暦で行事をやってみる ~ 小正月~』
日時:2023年2月26日(土)〜(施設の閉館は19:00です)
場所:東京都渋谷区恵比寿4-5-15 アクセス
制作:下中菜穂(造形作家、もんきり研究家)松田牧恵
対象:どなたでも

※ワークショップはありません。

詳しくは下記リンクもご確認下さい
景丘の家サイト内 イベント詳細ページ:
https://kageoka.com/free/20139/

景丘の家サイト
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