2019年10月20日に、 東京文京区の六義園でいつもとちょっと違うもんきりワークショップを開催いたしました!
当日の様子が届きましたので、どうぞご覧ください。
お天気にも恵まれた、六義園でのもんきり企画。
美しい初秋の大名庭園、心泉亭には若者ばかりが集合。
中学生、高校生、大学生までのおもてなし親善大使たちが、もんきりで海外からのお客様をおもてなしする、というミッションを遂行!
午前中、まずは自分たちでもんきりに初挑戦。
今日の型紙は六義園の植物や動物にちなんだものを選びました。
六義園を造園した柳澤吉保氏の家紋、やなぎさわ花菱(下の画像の一番上のひし形の黄色いもんきり)もご用意しましたよ。
はじめてのもんきり、最初は戸惑っていたものの、手を動かすにしたがって、だんだん楽しそうな様子。
ハガキにレイアウトすると、オリジナルなアイディアが次々と。
心泉亭の軒先にカラフルなもんきりのれんが下がりました。
お昼休みをはさんでグループごとに作戦会議。午後には実際にもんきりでお客様をおもてなし。どこでやろうか?呼び込みは?どんな風に声掛けしたらいいかな?どんな部材があったらやりやすいかな?
いよいよ力を合わせてもんきりスポットを開店。
お客様に積極的に声をかけ、やりとりも楽しそう。英語でのご案内もスムーズでした。難しいこともありましたが、一緒に試行錯誤をしている様子はいきいきしていました。
家族連れや留学生など、何度も参加してくださるお客様もいらっしゃいました。おもてなし、大成功です。
今回のワークショップの振り返りのなかで「もっとずっともんきり切っていたかった!」といってくれた女子もいて、何人かの参加者には11月に開催される六義園ライトアップのもんきり行燈制作を手伝ってもらうことに!
午前中に習ったことを午後に教える、というかなり強行軍な企画でしたが、ご先祖様から手渡してもらったなんだか素敵なものを、時間をかけて自分のものにする、そのはじまりになったなら嬉しく思います。
ご報告と写真 エクスプランテ・スタッフ松田
海外の方と触れ合うと、好奇心が外へ外へと広がっていくのと同時に、自分たちの文化を改めて考える内側への視線もまた生まれ育っていくような気がします。
来年はさらにたくさんの人々が日本を訪れる機会も多くなり、文化交流がもっともっと身近になりそうです。
江戸時代に楽しまれていた「もんきり」という日本のかたちを習い生み出す ”紙あそび” がそのふれあいの小さなきっかけになったら、こんなにうれしいことはありません。
若さあふれる親善大使の皆さんの活躍が楽しみですね!