【自習ご報告:2】それぞれの旧暦カフェ・ワークショップ 特別自習(6) 夏越 輪の向こう側は?

◉旧暦カフェ 「やってみる」自習シリーズ

今回の「旧暦カフェ」自習は夏越の「茅の輪」、「新暦」での提案でした。
それぞれのご自宅での自習版 旧暦カフェ・ワークショップの呼びかけました。

それぞれの旧暦カフェ・ワークショップ 特別自習(6) 夏越 輪の向こう側は?2022年6月30日(木)
https://www.xpl.jp/ws-20220630jisyu/

伊豆に住む大竹さんから、自習レポートが届きました。対話が続いていきます。

* * * * *

こんにちは。

「茅萱」で思い出しました。
丹後の伊根に行ったとき立ち寄った「籠神社(このじんじゃ)」で「茅萱」潜りました。夏越大祓式でした。

6月1日〜6月30日参道に設けられるとのこと。
「茅の輪守」もありました。
https://www.motoise.jp/saiji/natsu/

この輪をくぐり、ヒトガタに息を吹きかけ祓う呪術が今でも日常の中で
けっこう当たり前に行われているのが、面白いですね。

なんか、輪をくぐるというのが、あの世とこの世を行ったり来たりすることのような気がするのですが、
どうでしょうか?そうすることで、生命力が更新されるのではないかしら?蛇が皮を脱ぐように。

「輪くぐり」は「あの世とこの世を行ったり来たり」。
メビウス巡りを彷徨いながら。表と裏を行ったり来たり。

町田にある、個人設立の母智丘(もちお)神社でも6月30日大祓があるそうです。
まち歩きの途中立ち寄りました。
土産に大祓「除災招福」お守りを買いました。
輪の中にヒト型が入ったもの。
中央の心棒が竹で天地が215mm、輪は藁で直径が80mm。
輪を留める部分も藁。




私の父は千葉県佐原生まれ育ち(中1の時に召されましたが)。
佐原には「香取神宮」があります。ここも6月30日は「大祓式」があるそうです。
人形の紙、形代に名を書き、息を吹き込み、お焚き上げの後、大祓をして、海川に流すとのこと。


表と裏を行ったり来たり。で思い出すのは「栄螺堂」。行きと帰りの階段ルートがスパイラル交差。この仕組み、ヨーロッパの塔建築にもあった記憶があります。中心が2つあるような卵型の世界なのか?正円だと中心が一つ(いわば天王星のような)。
「茅萱」は正円ですが、メビウスコースをたどることで複数の中心を獲得できるのかもしれないですね。ズレていいわけです。

藁を捩るのも、遺伝子スパイラルの体験みたいです。異なるものを捩る。2匹の蛇の捩りという図像もありますね。生命の源らしいです。


そして、6月30日には…。

暑いです!
午前中に近くの「神祇大社」で、茅萱潜り。
左へ右へ左へを3回繰り返すように書かれていたのでその通りに。
3回はふらつきました。




直径は2100mmよりもひと回り大きそう。
神職に聞いた話では「藁は近くの農家からいただいています」「茅萱作りは神職があたり、もう30年」。





歩いて行ける「八幡宮来宮神社」「山神社」にはなかったです。
「山神社」周辺は田んぼがあるのであるか?と。
正月のどんと焼きはやりますが、夏越し大祓いはやらないのでした。藁があってもやる気がないのかも。三島大社の夏越し大祓いは、ネットでもましたが、盛大なものでした。

おお!確かに3回まわるとフラフラします。
私も目が回りました。
もしかしたら、この酩酊感がねらいなのかも、、、ですね。
ヒトガタによる祓いはやりましたか?
これも、息吹きかけたり、体に擦り付けたり、、と
陰陽師めいていますよね。

え〜と、人型を作り、願いを書き込みました。
近くの川に流してきます。



ウクライナ、コロナ、あるいは世界各地の難民棄民、核戦争の恐怖などなど。メディアで毎日のように言葉が交わされていますね。
でも、平和的な解決を「願う」しかありません。その一端になればこのような「夏越し大祓い」もあります。

夏越の祓も神社任せでなく、
こんなふうに「やってみる」ことで
先祖からの風習を受け継ぐこともありですね。

息を吹きかけ(願いを込めて)近くの川へ流しました。
一つ目は蜘蛛巣に引っかかり、二つ目はうまく流れに。
傍の草茎をねじり切り蜘蛛の巣を払い一つ目も流れに乗れました。
10分ぐらいで八幡野の崖から海へ行ったと思います。なんだか清々しいです。

「祖先からの風習」、受け継いでゆきましょう。

* * * * *

これまでの旧暦カフェ・ワークショップ:https://www.xpl.jp/tag/kyurekicafe/