2024年の大河ドラマの舞台は平安。
衣装に使われている紋や文様をもとに、平安時代を思い浮かべながら切り紙を楽しんでみました。
衣装の地紋を紋切りで
衣装の地紋には『新版 文様切り型』で切れる、立涌(写真では「花立涌」)や、菱(写真では「花菱」、十字模様の「業平菱」)が見られます。
立涌や菱の文様はどちらも古くからある文様です。
このほかにも、『新版 文様切り型』では様々な連続文様が切れます。
紋を紋切り型シリーズの中から
次に、着物の地紋の上に浮かぶようにある紋をイメージして、紋切り型シリーズの中から選んで切ってみました。
まずは、繊細で華やかな「桔梗枝丸」(『切り紙 渦巻ぐるり』より)。
唐の国の空想上の花である「唐花」を、菱型におさめた「花菱」(『紋切り型 豆紋』より)、
唐花を4つ重ねて先合い菱=幸い菱と呼ばれた「柳沢花菱」(『紋切り型 のぞき紋』より)。
花菱を変化させた「蔓花菱崩し」(『紋切り型 天の巻』より)は蝶にも結びの紋にも見えます。
平安貴族たちが綾織の衣装の文様で個人を見分けるようになったのが家紋の始まりだと言われています。
浮線綾はこの頃の紋に由来する古典的で優雅な文様です。
「浮線綾輪違い」(『紋切り型 豆紋』より)。
大河ドラマHPの写真を見ていると蝶の模様をあしらった着物がちらほら。
紋切り型シリーズの中で可愛らしい蝶の紋を切ってみました。
「結び蝶」(『紙あそび歳時記 お守りもんきり』・『紋切り型 のぞき紋』より)
家紋や文様の中には千年も前から伝わっているものがあるなんてすごい!
紋それぞれ歴史があるのだなあと改めて感じ入りました。
ぜひドラマと一緒に平安風切り紙もお楽しみください。
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