光る薄の記憶

「行けど萩 行けど薄の原広し」(夏目漱石)。
光る海原のような一面の薄をこいでずんずんと歩く。
葉擦れのざわめき、いつの間にかできた小さな擦り傷にひりひりする肌。子供の頃の記憶。薄が月に供えられる理由は何だろう?
たとえ忘れられても行事の根っこには、民族の原体験のようなものが眠っているのではないだろうか。

この紋は「抱き薄」。
『いろはにもんきりあそび』『紋切り型 月之巻』『紋切り型mini 日本の行事』に収録。

しもなかなぼ

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