久留子(くるす)

秘めたる十字架

紋帖に不思議な紋の一群がある。
長い間禁制だったキリスト教の十字架たち。
それが家紋の中に身を潜めて生きてきた。
聖母マリアを観音様と言って信仰をつないできたように、十字架が、十字紋やくつわ紋、巻物を交差させた祇園守の紋と似ていることから、それらの姿に隠れて使われてきた。
キリスト教の長い受難の歴史を物語るかたち。

『紋切り型 ものづくし』に「久留守菱」を収録。

しもなかなぼ

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