※2017年の記事を再構成してお届けします。
3月3日は、雛祭り。
桃の節句です。
大切にしまっていた雛人形を出し、季節の花や雛あられ、菱餅、白酒などを並べて
こども達の健やかな成長を願います。
今年のひなまつりのお飾りには、日本のかたちを味わう「もんきり遊び」を加えてみませんか。
「吊るし飾りと、屏風のようなもんきりカード」はいかがでしょう。
まず、用意するのは
・丸い紙(吊るし飾り用。色紙を切ったものや、コースターでも)
・カード用紙(屏風のようなカード用)
・はさみ、カッターやカッティングマット
・のり
・糸
・お好きな紋切り型の本 (紋切りの型と和紙折り紙が入っています)
ひなまつりのもんきりお飾りの作り方
お好きな紋切り型の本から「かたち」を選び、付属の和紙折り紙を指定のとおりに折ります。
ご家族やお子さんと一緒に紋切りの本を眺めながら、桃の節句にちなんだ「かたち」を選んでいくと、それぞれのかたちに隠れた意味や言い伝えなどが自然に話題にのぼります。
まずは、桃の節句に合わせて、三つ折りの「三ツ桃」のかたちを選んでみましょうか。
折った和紙折り紙の上に「三ツ桃」の型紙をのせ、はさみで切ります。
はさみだけでは切りにくいところは、カッターも使ってゆっくり切りましょう。
ケガをしないように、あわてずに。
切った紋切り型をそっと開くと、2枚の葉を両手のように広げた桃が並ぶ、かわいいかたちが出来上がりました。
桃は、口にすると仙人になれるほどの霊力を持つ不思議な木の実と言い伝えられ、また、多産の象徴でもありました。
かわいらしい桃のかたちは、こどもたちのお祝いにもぴったりです。
三ツ桃以外にも、桃の節句のお飾りにおすすめの「かたち」はいろいろあります。
雛人形にも飾られる、「左近の桜、右近の橘」といえば
桜のかたち、橘のかたち。
白酒には、三ツ重ね盃。
菱餅をみていると、紋のなかにも菱形のものがいろいろあることに気が付きます。
そして、五人囃子の笛太鼓。にぎやかな音が聞こえてきそうな太鼓の鼓童の紋・・・
いろんなかたちを、どんどん作ってみましょう。
四角いカード用紙を半分に折って、お好きなもんきりを糊で貼って作るもんきりカード。
これを2枚、組にして並べて・・・
お雛さまのうしろに飾って、屏風のようにたのしんでみましょう。
こちらでは、もんきりを丸い紙に糊で貼って、吊るし飾りを作ります。
スプレー糊の扱いに慣れている方は、細かい繊細な紋切りに糊を付ける時はスプレー糊も便利です(スプレー糊は少しコツがいります。なるべく屋外でいらない段ボールの中に古新聞紙などを広げた中にもんきりを置いてそっとスプレーするようにして、こどもが作業する時は大人の方がサポートしてあげて下さい)
丸い紙に小さな穴をあけて、糸で結んでいけば「吊るし飾り」のできあがりです。
願い事を手紙に書くように、好きなかたちをつないで結んでみます。
紅白、桃色、白、淡い緑・・・吊るし飾りの丸い紙や、屏風カードの色の組み合わせも楽しめますね。
お祝いや行事は、準備の時間こそが一番のたからもの。
紋切りと一緒に、雛祭りをお祝いしましょう。
桃の節句のお飾り作りに便利なアイテムのご紹介
吊り飾り作りに・・・
屏風に見立てた紋切りカードが作れるカード用紙入り
桜の紋切り型たくさん
橘、三ツ葉裏橘、三ツ並び鼓胴の紋切り型も掲載
三ツ桃、三ツ重ね盃、松葉菱、花菱、陰ひなた三階菱など掲載