日差しが強くなり、気の早い蝉が鳴く練習をし出す。
梅雨明けの声が待ち遠しい頃になると、そろそろ暑中見舞いを準備する季節です。
目に涼やかな青い「そばちょこ」の切り紙を楽しみながら、親しい方やお世話になっている方へ、暑中見舞い・残暑見舞いの葉書を作って送ってみませんか。
暑中・残暑見舞い葉書の作り方
用意するものは
・葉書とペン
・カッターとカッティングマット、はさみ
・型紙をとめるクリップ
・スプレーのりと、ダンボール箱や古新聞(スプレーのりがなければ普通の糊でも可)
・『切り紙 そばちょこ』の型紙と和紙折り紙。
型紙をとめるものはクリップ以外にも、余白の部分をホチキスでとめたり、貼ったり剥がしたりできるノリで型紙をつけておいても作れます。
それではつくってみましょう!
『切り紙 そばちょこ』は30種のうつくしい日本の伝統的な文様が描かれたそばちょこの解説と、切り紙が楽しめる160ページの豆本です。
ページを開いて、それぞれの文様に隠されたストーリーや背景、文様のうつくしい名前などを楽しみながら、切ってみたいそばちょこを選んでみます。
蝉しぐれを聴きながら、文様とそばちょこの世界を思い思いに探検しましょう。
お好きなものが見つかったら、型紙をコピーして切り紙に使います。
『切り紙 そばちょこ』には、すぐに切り紙を楽しんでいただけるように和紙折り紙が100枚も入っています。
日本の伝統的な文様を引き立てる目にも鮮やかな青い和紙折り紙は、夏のご挨拶にもぴったり。
1枚の和紙折り紙の上に、コピーした型紙をのせて、あとで取り外せるようにクリップでとめます。
大胆な文様から、細かい繊細な切り紙も楽しめる、『切り紙 そばちょこ』。
特にはじめての方は、一度に切る和紙折り紙は1枚だけにするのがおすすめです。
カッティングマットの上でカッターを使って、息を整えゆっくりと型紙にそって切っていきます。カッターは刃先を折って新しい刃をつかうと、紙にひっかかりにくく上手く切れます。
型紙の細かい部分から先に切り抜いたり、カッターで切りにくいところはハサミも使ったりしながら、工夫してたのしく切ってみましょう。
家じゅうのハサミを並べて、どのハサミが一番切りやすいか、調べてみたりして。
切り終えたら、型紙をそっとはずせば・・・
日本の伝統的なかたちが、うつくしい切り紙に生まれ変わりました!
せっかく切った細かい繊細な切り紙。
ハガキなどに貼る糊付けの際、力加減を間違えて破ってしまっては大変です。繊細な切り紙をはがきに貼る時には、かたいスティック糊は避けると安心。
また、少しコツがいりますが、慣れればスプレー糊もおすすめです。
スプレー糊はとても細かい霧状の糊が広く飛び散りますので、使う時は屋外の換気の良い場所で、いらない大きめの段ボールに古新聞紙を引いたものなどを用意します。
糊付けする切り紙を裏返しにして段ボールの中に置き、切り紙をスプレーの風圧で飛ばしてしまわないように指の力を加減しながら、そっと少しずつスプレーするようにします。
スプレーできたら、すぐに用意しておいた葉書に糊をつけた切り紙をふわりとのせて、しわにならないように様子を見ながら葉書に貼りつけていきましょう。
続けて何枚も糊付けする時は、ダンボールの中に敷いている新聞紙を新しい面にして作業を続ければ、いらないところに糊がついてしまうのを防げます。
スプレーのりに慣れるまで、いらない紙などで少し練習してみるのもいいですね。
今まで使ったことのない道具を試して悪戦苦闘してみる時間もまた、おもしろい。
郵送中に切り紙が剥がれてしまわないように、全体を葉書にしっかりと貼り、乾かします。
心配な場合は、封筒に入れてカードとして郵送すればさらに安心。
そばちょこの切り紙を貼ったら、ペンでメッセージを書きましょう。
切り紙の横に、文様の名前を添えてもすてき。
作ってたのしく、受け取って涼やかな、手づくりの「暑中・残暑見舞い」の完成です!
今日も暑いな、あの人は元気にしているかな?
この文様、似合いそう。
久しぶりに会いたいな。
小さなそばちょこの切り紙に、
これからもお付き合いが続きますようにと
たくさんの言葉を託して。
さぁ今年も、夏のご挨拶を送りましょう。
今回ご紹介いたしました小社書籍『切り紙 そばちょこ』は、日本の伝統的な文様を使ったそばちょこ30種ものコレクションを、陶磁器研究家中島由美氏の文様解説指南と、下中菜穂が制作した切り紙で楽しめる、10cm四方の小さな小箱入りの豆本シリーズのうちの1冊です。
中には切り紙の型紙30種と一緒に、青い和紙折り紙が100枚も入っていますので、すぐにそばちょこ切り紙がお楽しみいただけます。
表に贅沢にシルクスクリーン刷で印刷した青いそばちょこ切り紙のデザインは、贈り物としてもぴったりの落ち着いた趣のある姿でご好評をいただいております。
皆さまもこの夏の自由研究に、
大人もコドモも、ご一緒にぜひどうぞ。