お茶の時間をたのしむ 懐紙でもんきり遊び 

江戸時代に楽しまれていた切り紙あそび、紋切りあそび。
伝統的な日本のかたちを、毎日の暮らしの中で使って楽しんでみませんか?

何かと忙しい年末年始。
かわいいかたちを冬のお茶の時間に添えれば、ホッとこころ緩み、笑顔が広がります。

今日はいつもの和紙折り紙ではなく、茶道や和服を楽しむ場面でよく使う「懐紙(かいし)」を使ってもんきり遊びをしてみます。

そういえば使っていない懐紙が引き出しにあったかも?という方も、小社エクスプランテのもんきりの本をお手元にお持ちの方も。
よろしければぜひ本のページを開いて、あなたのお茶の時間に「懐紙でつくる紋切り遊び」をお楽しみください。

 

もんきり懐紙をそえてたのしむ、冬のお茶の時間。

用意するもの
懐紙
はさみ
・型紙をとめるクリップ
紋切りの型紙。(初雪の型紙は『紋切り型 雪之巻』『いろはにもんきりあそび』『日本の行事』などに掲載されています。)

懐紙は茶道などで使われる和紙で、柄の入ったものもあります。
今回はこの白い懐紙を使って「初雪」の紋切りを切ってみます。

正方形の和紙折り紙と違って懐紙は長方形なので、紙を折る時に少し気をつけましょう。

そのまま折っても良いのですが、まず懐紙を三角形に折って、余った部分(下の画像では、右上の細長い余白のところです)をハサミで切ってしまえば紙が正方形になるので、もんきりが折りやすくなります。

さて、3つ折りに折った懐紙の上に初雪の型をのせ、クリップでとめたら・・・

ハサミでゆっくり、型紙ごと懐紙を切っていきます。

切った懐紙をそっと開けば、初雪のかたちのできあがり。
この懐紙の紋切りを、お茶菓子をたのしむ時にそっと添えてみましょう!

 

たとえば雪の降る日にお子さんと一緒に大小作って、クッキーの籠に置いてみたり・・・

小さな初雪を、いちご大福のとなりに並べてみたり・・・

お茶の時間に楽しむ もんきり懐紙 には、細かいカットワークが必要なかたちよりも、「初雪」のようにシンプルなものがいいですね。
お茶菓子に添えるだけでいいので、いつでも気軽にたのしめます。
季節のかたちを選ぶ時間も、こころ弾みます。

* * *

さてこちらは、春を待ち望む気持ちを込めて「日向爪形光琳梅(ひゅうが つめがた こうりん うめ)」のもんきり懐紙に、小さなどら焼きをのせてみました。

いつものお菓子も、もんきり懐紙で挟んでいただけば、たのしく話がはずみそう。

ふと見れば、なんだかどら焼きまでしゃべりだしそうです。

 

厳しい寒さがやってきました。
お友達や大切な人と、部屋でホッとあたたかいお茶を楽しむ毎日のひとときに。
日々の暮しに、気軽に日本のかたちを取り入れてみませんか。


今回ご紹介した紋切り型の作り方や型紙は
小社エクスプランテの下記の書籍に掲載されています。

「初雪」・「日向爪形光琳梅」掲載書籍

「初雪」掲載書籍

「日向爪形光琳梅」掲載書籍