江戸時代に楽しまれていた日本の切り紙、もんきり遊び。
切り紙と日本のかたちを、四季折々の日々の暮しの中でたのしむアイデアをご紹介している「暮らしでたのしむ」。
今回は、小社書籍『たてもの文様帖』を使い、切り紙でたのしむお部屋のクリスマス飾りのアイデアをご紹介します。
『たてもの文様帖』は、美しい建築のそこかしこに宝物のように眠る様々な意匠・文様を見つけ、切り紙としてもう一度自分の手の中で蘇らせて、そのかたちを建物の歴史と文化と共に楽しみ味わうための本。
東京・白金台にありますフランスのアール・デコ様式と日本の昭和初期の建築文化の溶け合った重要文化財 「旧朝香宮邸(東京都庭園美術館)」を舞台に、どなたでも「たてもの文様探検」を体験していただける書籍です。
クリスマスにも!部屋に飾ってたのしむ「たてもの文様カード飾り」
用意するもの
・カッター、カッティングマット
・型紙をとめるマスキングテープ(クリップや、貼って剥がせるノリでも)
・『キリガミ たてもの文様帖』から、カード用台紙と型紙
つくってみましょう
まずは『キリガミ たてもの文様帖』を開きます。
小社『ガジェットブックス シリーズかたち』の本ならではの、「読んで、知って、作ってたのしめる」本。たてもの文様帖には、書籍と共に、読んですぐに切り紙カードを作れる「カード用紙」が入っています。
まるで時代と歴史と共に、旧朝香宮邸の中を静かに歩いているように楽しめる本。
この円と曲線が組み合わされた、庭を望む窓枠のかたちを、自分でも作ってみたい!
書籍には、たてもので見つけたかたちを切り紙でたのしむためのキリガミ用の型も掲載されていますので、これを写して型にます。
書籍に入っている4色のカード用紙から、今回はシックな黒を選んでみましょう
カード用紙を半分に折って、折り目をつけたら・・・
好きな位置に型紙をのせ、マスキングテープやクリップなどでカード用紙にとめます。
カッティングマットの上で、カッターでかたちを切り出していきます。
自分の手や身体でかたちをなぞっていくと、より深くその意匠の構成や、創った人々の声や様子が伝わってくるような気がします。
お好きなかたちで作ったカードを窓辺やテーブルの上に飾れば、日の低い冬の季節、クリスマスや年末年始にも嬉しい、光と影のしつらえが楽しめます。
何かと忙しい12月。一度に急いで完成させようとすると焦ってしまうことも。
切り紙は、途中で手を休めても大丈夫。時には季節を越えて、年を越して、のんびりゆったり楽しむこともできる嬉しい手仕事です。
小さな時間を見つけて少しずつ切り進め、冬の切り紙の時間をじっくり楽しみたいですね。
各地で文様採集!たてもの文様ワークショップ
こちらは、各地で開催している「たてもの文様ワークショップ」の様子です。
(画像の中に映っているカードの切り紙は、それぞれ現地のたてものから採集された「かたち」のため、書籍 『キリガミ たてもの文様帖』 には未掲載のものもあります。)
これからも「たてもの文様ワークショップ」開催予定が決まりましたら、ウェブサイトのトップページ(https://www.xpl.jp/)やワークショップ予定のページ(https://www.xpl.jp/tag/workshop/)でもご案内させていただきますので、ご興味おありでしたら、お近くで開催の機会がありましたらぜひご一緒にご参加ください。
静かに深い寒さが続きます。
光と影の織りなす美しい日本のかたちが、皆さんのお家の窓辺を、お部屋を、あたたかく彩りますように。
どうぞ「たてもの文様カード作り」で、すてきな冬をお過ごしください。