抱き萩

何故愛されたのか

一見地味な萩はなぜ、こんなにも万葉人に愛されたのか?
房なりにたっぷりと重く枝垂れ、ほろほろと豊かに咲きこぼれるさまが、稲やアワ、ヒエなど穀物の豊饒を連想させたのか。
春に野焼きをしたり剪定した株に、新たに芽が吹き花咲く様子に、旺盛な生命の復活を感じたのか。秋の野を歩いて万葉の心に触れてみたいものだ。

この紋は「花付き抱き萩」。
『いろはにもんきりあそび』『紋切り型 月之巻』に収録。

しもなかなぼ

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