月の気配を感じて

雨月、あるいは無月、という言葉がある。
たとえ雨が降っても、厚く垂れ込めた雲の上には美しい月がある。
その気配を感じ、味わう言葉。
さらに、月に霞や雲をあわせた文様も多い。
古くは直接月を見るのではなく、水面に映った月、作り物の月で月見をしたという。
月という近くて遠い別世界の存在に心奪われてきたのだ。

月の紋は『紋切り型 月之巻』『紋切り型 天の巻』に収録。

しもなかなぼ