桔梗

紙風船のような蕾

「紫の ふっとふくらむ桔梗哉」(正岡子規)。
秋の庭に薄緑の紙風船のような蕾を見つける。そっと指の腹で押すと、ポンとはじけ、柔らかい音がする。幼い頃の桔梗の花の思い出だ。
五角形の均整のとれたかたちと鮮やかな紫色は、はっと息をのむ美しさだ。
万葉集の秋の七草の歌で「朝顔」と呼ばれる桔梗。根は生薬として解熱鎮痛効果がある。

この紋は「中陰桔梗」。『紋切り型 天の巻』『紋切り型mini 咲く』に収録。

しもなかなぼ

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