お天気のよい日、エクスプランテのウッドデッキに不思議なものが並んでいました。
この物体はいったいナンデショウ?
「生海苔をいただいたので、海苔ができるかな?と思って」
思い立ったが「もんきりラボ(仮:ただいまラボの正式名称思案中)」、第2回のはじまりです。
もんきりラボ(仮)のモットー
「まずはやってみる、手で考える。足で調べ身体で感じる。
をモットーに、紋切りや切り紙に限らず、
本日の海苔を作ってみるラボで感じたこと
・海苔の色は、黒とひと言でいえない。
・海苔が丸くてもイイジャナイカ。
・暖かい日に海苔を干すと、あたり一面潮の香り。
・太陽の力はすごい。乾物っておもしろい。
・干している海苔は、音を出したり(海苔がしゃべる?)、動いたりする。
・何はともあれ、干したての海苔の旨さよ。
それにしても、海苔といえば四角ですが、丸い海苔?
「お蕎麦を入れるザルがあったから、使ってみた」
今日は天気もよく、エクスプランテの桜もぐんぐん開いて、メジロが遊びに来ています。
「わー、海の香りがするね」
「小さいころの海水浴を思い出す」
「耳にお日さまがあたってあったかい、眠くなってきたよ」
ふと耳をすますと、外を通る自動車や子どもの声に混じって、妙なちいさな音に気が付きました。
「この音、なんだ?」
「ザルから聴こえる・・・海苔がしゃべってる!?」
みなさんもどうぞ、耳をすまして聴いてみてください。
「この音、海苔が乾く時の音?」
「それにこの、ザルの下の丸いボウルで、音が反響しているのかも」
「海苔で楽器ができそう」
「海苔パーカッション?」
興奮のあまり思わず、海苔を干す「句」を詠みだすヒトも。
それを聞いて
「こんな風にラボの参加者みんなで、句を詠むのもおもしろいね(笑)」
「参加者の自己紹介みたいにもなりますね」
さらに顔を近づけて観察してみると、複雑な海苔の色が見えてきました。
「黒・・・だけじゃなくて、緑や紫、茶色?複雑な色だ」
すると、1つのザルがピクンと動きました。
「動いた?風のせいかな」
「風じゃなくて・・・、海苔の力だ」
海苔が乾きながらザルを引っ張り、パッと剥がれる力の反動で、ボウルが揺れているようです。
特にピキピキと元気なザルがあり、海苔が乾いてザルの端をグルンと持ちあげています。
「海苔の力ってすごい」
「今に歩き出すかも?」
さぁ試しにこの一番元気な海苔をはがしてみましょう。
そーっとそーっと・・・
ちょっと破れたけど・・・出来た!
小さな切れ端を口に入れると、ギュッと濃縮された海の香りが広がります。
「おいしい!」
「海苔だ!海苔になった」
「干すっておもしろい、太陽の力ってすごいな」
「食べるラボもいいね」
「有意義な昼休みになったー」
「食べ物に限らず、みんなでなんでもやってみるオープンラボ、やりたいね」
「やってみよう!」
そんなわけで、ただいま、5月のオープンラボにむけ準備中です。
*左上のボウルの水は、生海苔をザルで濾した水。「なんだかヨードチンキ思い出す色だね。あれ?ヨードって海藻にも含まれるからもしかして・・・」生海苔から出た色は、意外や意外、赤紫蘇のようなきれいな明るい色でした。