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先週末の2020年8月22日(土)と23日(日)に東京・小金井市 小金井アートスポットシャトー2Fで、「七夕」をテーマに旧暦の時間軸で日本の年中行事を見つめなおす体験型ワークショップ「旧暦カフェ」を開催することができました。
そのレポートが届きましたので、さっそくご紹介します。
久々のワークショップ。
久々のワークショップ。感染対策のために間を開けて、マスクをしながら。
どこにも行けなかった夏休みももうすぐ終わり、せめても、、、ということで参加の親子も。
まずは、、、
旧暦ってなんだろう?
今の暦とどう違うの?
どこで暦が変わったのかな?タナバタという言葉が残されている一番古い時代は?
この古い書物はいつごろのもの?
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今回初登場の「時間尺」(グルグル巻いた白い大きなメジャー)は1年が1目盛り。
紀元0年から2020年、そして未来まで目盛りがふってあります。
明治6年が改暦。今の暦になってから、ほんの少ししかたってない。
それより前は、ずっと、なが〜〜い時間 月と共にくらしてきたんだね。
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実はお盆休み、ひたすら目盛りと数字をスタンプした私、、、汗
一気に2000年を走り抜けた不思議な体験でした
なぜか現代に近づくにつれ、時間が早く進む、、、
数字ではなかなか実感できない「時間」を感じることができるといいな、と
作ってみました。
タナバタ
さてさて、七夕です。2020年の旧暦の七夕はなんと、8月25日!
暑いけれど、どこかに秋の気配も混じる。今ごろなのです。
なぜ「七夕」と書いて、「タナバタ」と読む?
昔の七夕飾り、なぜ夏野菜がいっぱい?
笹に短冊、織姫、彦星、星祭、、、という皆がよく知っているのとは別の何かがありそう、、、。
七夕の謎に迫るために昔の絵を見ていきます。
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時代や場所によって、いろんなタナバタがありそう。
全国タナバタの日やること調査から、キーワードを書き出してみた。
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いったいこれはどういうことだろう?
どうやら、七夕はお盆の行事の一部だった、、?
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「やってみる」
さて、会場は芳しい草の香りでいっぱい。
柏崎の三井田さんに送っていただいた「マコモ」。
前の日に池上線の線路脇で採取した「チガヤ」。
はけの森カフェの裏山から宮下さんが切ってきた「竹」。
学芸大の田んぼからもらってきた「藁」。
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「やってみる」
手をうごかしながら考える。
紋切りで笹飾りを作ってみる。
(江戸時代の絵にあるように)
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山梨県では「七夕さん」をつくる。
七夕の後も飾っておくと「オルスイさん」として、泥棒除けになるという。
1枚の紙から切れ端を出すことなく作れるのがすごい。
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青々としたマコモ馬。
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七夕綱にも挑戦。
6年生男子2名は「縄をなう」のにすっかり夢中。
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なぜか、七夕綱(道切り)にはタコが飾ってある。
作ってみた。
手を動かしていると、どんどん面白い形が生まれてくる。
くねくね なぜだ、なぜタコなんだ
知る。想像する。やってみる。問い続ける。
答えはすぐに出ないけど、イメージがどんどん膨らむ。
つながっていく。
* * * * *
参加者の小学6年生から、「集まれたことが嬉しかった!」という感想。
同感!やはり、集う場を作ることの大切さを改めて実感です。
なんだか、長い自粛の後、(なんと7ヶ月ぶりのワークショップです)
やっと水面から顔を出して、息継ぎしたような気分です。
おかげで、この先も続くこの状況の中で、
それでもやっていくぞ〜という、力が湧いてきました。 しもなかなぼ
レポート文:下中
撮影:スタッフ松田/下中
知っているようで知らない七夕。
七夕って、不思議がいっぱいですね。
暑い夏の一日、ワークショップに参加して共に七夕のナゾに迫ってくださった皆さま、
貴重な素材をこのワークショップのために集めて提供して下さった皆さま、
そして、ワークショップ開催の実現に向けてたくさんのご配慮や準備をして下さったご主催の皆さまも
たくさんの皆さんのご協力で久々のワークショップの時間を作ることができました。
本当にありがとうございます。