※2022年3月17日更新:みなさんのコト八日「やってみた」をまとめました。
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コロナ禍で集まることが難しいいま、「それぞれの旧暦カフェ・ワークショップ 特別自習」を折々に呼びかけています。
旧暦二月八日(2022年の新暦では3月10日)は【コト八日】。それぞれのご自宅での自習版 旧暦カフェ・ワークショップの呼びかけました。
twitterのアンケート機能では約9割が「風習がない」、という結果に。
やはり謎めいた行事です…。
【エクスプランテ:それぞれの旧暦カフェ2022】旧暦二月八日(新暦2022年3月10日)は「#コト八日」です。#コト納め #コト初め #事八日 あなたの住んでいる/いた地域では「コト八日」の風習がありますか?アンケートにぜひご回答ください。#エクスプランテ #旧暦カフェ
— エクスプランテ (@explantae) March 6, 2022
まずは、呼びかけに応じて届いた地域の情報をお届けいたします。
それぞれの旧暦カフェ・ワークショップ特別自習リンク:
あなたもおうちで参加してみませんか?それぞれの旧暦カフェ・ワークショップ 特別自習 「コト八日」2022年3月10日各自自習のため自由参加、参加費不要です
「旧暦カフェ」とは、旧暦の時間軸で日本の年中行事を見つめなおすエクスプランテの体験型ワークショップです。
行事を通じて伝えてきた人々の暮らしと知恵から学び感じる、知的好奇心をくすぐる自由研究の時間。
それぞれの旧暦カフェ 2022年の「コト八日」地域情報
「コト八日」報告
2022年3月14日更新
コト八日。
恥ずかしながら、私は存じ上げなかったのですが
じつは昨年、方位除けで有名な神奈川県の寒川神社に庭園の視察に行った際に
「疫病と民間信仰」という企画展が神社でちょうど開催されていましてそこではじめて知りました。
残念ながら当地では聞いたことがなかったのですが、全国的な行事のようですね。とても興味深い伝承だなあと思いました。
それによると神奈川県は全域でその信仰が見られるとのことです。
こういった信仰に込められたその当時の人々の切なる願いや祈りに想いを馳せて
感じて、いまどういった表現ができるのか未来にどう託していくのか、を考えていけたらと思います。
コト八日の、当地での風習については地元の市立歴史資料館の方に聞いてみようと思います。
宮本さん(長崎県 諫早神社宮司)
コト八日、私は初めて聞きました。
一つ目小僧、カゴメ、笹神さまなど、興味深いキーワードもあり、菜穂さんのレポートを楽しく読ませていただきました。
私が知らないだけで、登米市あたりで何か行事がないか調べたり、実家の母に尋ねたりしてみたのですが、何もなし。
意地になって、色々と調べてみましたが、コト八日に代わる行事も見つかりませんでした。
そのかわり、毎年2月の初午に、登米市の米川というところで、水かぶりという行事が行われます。
米川地区の男たちが、顔に墨を塗り、藁の被り物や腰みので全身をおおって、各家々の前に置かれた水を、屋根にかけてまわるという行事です。
火伏の行事です。
新暦の2月8日ごろに行われていますが、旧暦で行っていたら3月8日ごろに行われる行事です。
異界から神様がやってくるという点は同じですね。
また事八日を正月行事の納めととると、宮城では1月14日に行われるどんと祭がそれにあたるのかな、と思いました。
正月飾りを神社やお寺にもっていき火にくべるのです。
幼いころに、寒い中どんど祭の火に正月飾りを投げ込みながら、火のはぜるのを見ていたのは、良い思い出です。
それにしても、コト八日の八日を半月と気が付くのはさすが菜穂さんですね。
なるほど、月とともに暮らしていた頃の人にとっては、わかりやすい区切りですね。
しかし、謎めいたおもしろい行事ですね。
かごを天高く掲げるのも、不思議です。異界から来訪する神にかかげるカゴメ。
私も、旧暦カフェの自習にむけて、カゴを買ってこようかしら。
実際やってみたら、どんな気分になるのかしら。
旧暦カフェで楽しませてもらいます!
齋藤さん(東京 実家は宮城県登米市)
「コト八日」、私の故郷 鳥取にはありませんでした。
不思議な風習で、面白いので、わらべうたや民謡に、痕跡がないか、調べてみますね。
いつも、新鮮な切り口の旧暦の提案、ありがとうございます。
篠崎純子さん(東京)
一つ目っていったいなんでしょうね?
天の眼が今の世を見てどう思うだろう?
思わず昔、読んでいた手塚治虫の「三つ目が通る」を検索しちゃいました~~。
菜穂さんの説明を拝読して、ふむふむ。納得です。
3月8日蛇の目の籠を探して、天に掲げます!
山口美登利さん(東京)
「コト八日」、初めて知りました。
図書館にある熊野関係本で少し調べたら、2月8日に山の神を祭るとか、そんなことは書いてありましたが、他は見つけられませんでした。また少しずつ探してみます。
一つ目の妖怪といえば、私は「一つ目たたら」を思い浮かべます。
母方の祖母が生まれ育った那智山の麓に伝わる「一つたたら」の伝説で、祖母は確か「一つ目たたら」と言い「一つ目、片腕、片脚」の怪物で山の奥からすごい速さで飛んできて襲いかかってくるとのことでした。
「一つたたら」の伝説→https://wave.pref.wakayama.lg.jp/bunka-archive/index.html
退治した人が、那智山からお礼にもらった証文?とか確か実在しているはず。
後に何か揉め事(寺山事件)もあったようですが。
そして数年前に知ったのですが、那智山側では英雄だったその人が、山向こうでは大変評判悪く嫌われていたらしい…。いったい何があったんでしょう?
「寺山事件」→http://kumano.asablo.jp/blog/2006/06/18/410810
今年の3月10日は、とってもドキドキです!
岸葉子さん (三重県 紀宝町立図書館)
コト八日。名前は聞いたことはありますが、詳しくは知らない行事の1つです。
ここに一つ目小僧が出てくるとは思いもしませんでした。
本当に知らないことだらけ。
妖怪に興味がある息子たちがおりますので、一緒に調べてみようと思います。
自習できたら、報告いたしますね。
尾籠さん(東京)
これまでの旧暦カフェ・ワークショップ:https://www.xpl.jp/tag/kyurekicafe/