→「桃の節供に食べるもの」自習ご報告:1
→「桃の節供に食べるもの」自習ご報告:2
→「桃の節供に食べるもの」自習ご報告:3
→「桃の節供に食べるもの」自習ご報告:4
◉旧暦カフェ 「やってみる」自習シリーズ
「やってみた」の後に、、、
再び調べてみる。
すると、さらに気がつかなかったことが見えてくる。
次なる「問い」が生まれてくる。
* * * * *
◉平安時代の菱餅は白と緑(ハハコグサ)だった。
草餅は古代中国の伝統が発祥とされ、奈良時代の『皇大神宮儀式帳』に記録がありますが、現代のようにヨモギを搗き混ぜるのではなく、ハハコグサを使っていました。これを正月の「菱はなびら」のように菱形に切ったものが草餅です。そのため江戸時代までの菱餅は緑だけ、もしくは緑と白が交互に重なったもので、現在のように紅が加わったのは明治以降の工夫ということのようです。
(『有職故実から学ぶ 年中行事百科』(八条忠基著 淡交社)より
→「菱形」というものにも、何か意味がありそうだなあ。
そして、草餅は中国由来?、、、どうなんだろう?
◉柳田国男(1875〜1962 兵庫県出身)の記憶から
関西にはハハコグサの餅が残っていた!?
柳田は、子供のころヨモギ摘みに行き、ヨモギと一緒にハハコグサを摘んで帰ってくると母親が、「この草はもういらないのだよ」と諭されたことを随筆に書いている。 ハハコグサはまだ花をつけない前のものものを摘んで茹でて団子に突き込むが、ヨモギほど香りと色は出ないが、粘りがあり焼くとよく膨らんだ。
(『47都道府県・和菓子/郷土菓子百科』(亀井千歩子著 丸善出版)より)
→関西圏ではハハコグサの草餅がある時期まで、まだ残っていたんだ!まだどこかにハハコグサ使っているところないかなあ?
関西では、よもぎを使ったものを「草餅」と呼ばずに「ヨモギ餅」と呼んでいたとある。
えっ! 関西の方教えてください。そうなんですか?
ヨモギを使ったものは関東風とのこと。鎌倉武士の好みは、優しい味のハハコグサではなく、ヨモギだったからだとか。(ほほ〜なるほど)よもぎの他に「ウケラ」という植物も使われたらしい。ウケラはオケラのこと?これも新芽は白い毛で覆われている!!毛のない植物ではうまくいかないのか?これも試してみたいなあ。いずれにせよ、春だからこそ柔らかい新芽を使ったのが「草餅」なんだなあ。1年中食べられると、草餅で春を感じることも無くなっちゃいますね。
ヨモギのアク抜きに椿の葉を数枚入れて煮るという方法があった。へ〜、そうなんだ。これも今度やってみよう!
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みなさんのご報告、まだまだお待ちしてます!
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