夏越 輪の向こう側は?
◉2022年の旧暦では7月28日にあたります
みなさん こんにちは。
青草の勢いが、いやます季節ですね。
今回の「旧暦カフェ」自習は、「新暦」での提案です。
みんなで夏越の「茅の輪」を調査しませんか?
夏越は6月晦日。しかし、今でも多くの神社が新暦の6月末に「茅の輪」を設置して、この夏越の行事をしています。
ということで、それに合わせたて、新暦のこの時期に皆さんといっしょに「茅の輪」を調べられたらと思います。
私の家の近所でも思いがけず、多くの神社に「茅の輪」が出現します。
それも、それぞれ個性的。昨年、この時期随分自転車で走り回って「茅の輪」探訪をしました。
普段はひっそりとした神社にこの輪っかが置かれるだけで、風景が一変します。
皆さんの近くにもきっと、そんな風景があるはず。
この茅の輪を作法通りにくぐると、夏病みや災いを避けらられるというもので、
人形を使った祓いもいっしょに行います。これと12月晦日の大祓が、年に2回の大きな節目です。
この草の輪を潜るという行為は、いったい何なのでしょう?
今回は、この「輪」の謎をみんなで考えてみたいなあと思います。
◉旧暦カフェ自習「やってみる」
1)あなたが見つけた「茅の輪」を写真や絵で報告してください。
そこで観察したことを教えてください。
どんな素材でできていますか?
神社の宮司さんなどにお話を聞いてみるのもいいですね。
大祓のヒトガタもいろんなものがありそうです。
それをどこに流す(燃やす)かも調べてみてください。
2)なぜチガヤなのか?なぜ輪なのか?なぜくぐるのだろう?
くぐってみながら、感じたこと、考えたことを教えてください。
3)「茅の輪」以外にも、夏越の頃の行事や思い出、食べ物などありましたら教えてください。
皆さんのお便りお待ちしています。
日程:2022年6月末ごろ
参加形式:今回は自習のみですので自由参加 参加費は不要です
場所:各自皆さんのおうちで。安全やマナーに気を付けて楽しく自由研究してみましょう!
※日程は目安です。ご都合に合わせてご参加ください
さぁ、あなたも #夏越の茅の輪 してみませんか?
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◉茅の輪をめぐるあれこれ
平安時代の絵巻や江戸の浮世絵にもこんな「茅の輪」が描かれていました。
遠い昔から、草の輪をくぐることで、病気や災いを防ごうとしてきたのですね。
よくみると、左上の几帳の中で女性がヘラヘラしたヒモのような輪っかを潜っています。
平安時代の茅の輪くぐりはこんなだった?こんな資料を最近見つけて、びっくり!
江戸時代にはほとんど今の「茅の輪」と同じ形のもになていたようですね。
そばに、井戸と水が描かれています。
この行事は水による祓いと関係ありそうですね。
旧暦なら、もうすぐ七夕、そしてお盆です。
【2】菖蒲湯は飲むもの?
昨年の調べた「茅の輪」をいくつかをご紹介します。
東玉川神社(東京都世田谷区)素材ははススキのようです。
御嶽神社(東京都大田区)は、なんとヒノキでした。
多摩川浅間神社(東京都大田区)は七夕仕様。
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実は、渋谷区恵比寿にある「景丘の家」という親子が集う施設で行事の展示をすることになりました。https://kageoka.com/free/17550/
6/24(金) 16:00〜伝承行事展示
『夏越(なごし)~茅の輪くぐり~』
ここでは、ちょっと小さいサイズですが、「茅の輪」を作って展示します。
先日輪っかの土台を藁で作りました。
ここにくる子供たち、大人たちにも「自由研究」の提案をする予定。
みんなで歩いて集める「茅の輪」情報、楽しみです。
この成果もご報告しま〜す。
くさっぱら公園で作った藁の「輪っか」。
異世界の入り口が出現したみたい!
これを土台にして、線路脇などで苦労して集めて干したチガヤを加えようと思っています。
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エクスプランテ e-mail: u-yu@yj8.so-net.ne.jp
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